A PAGE OF PUNK  INTERVIEW

[Ba.久保勉]

[w.Two layers of paint-Toshi/DEADFISHBOYS-KameyamA]

 

 

※このインタビューは2017年8月6日に一日だけ限定公開したものです。

 

 

今年の3月にA PAGE OF PUNKの6枚目フルアルバム【Punk Day〜美しい日〜】がI HATE SMOKE RECORDSからリリース!
今回は俺と亀ちゃんが敬愛する世界一カッコイイ「1234!1234!」を放つA PAGE OF PUNKツトムさんに電話インタビュー 「共感なんかいらない」ってツトムさんは言うけど、俺はアペイジを見て聞いてツトムさんと話すと「やっぱそうだよな!」って思う事がたくさんある。


汚い物を詰め込んだ美しい日


音楽と、音楽で繋がった仲間がライブハウスで作るあのなんとも言えない最高な感覚を、A PAGE OF PUNKはこのアルバムで伝えようとしてくれている気がする。
このインタビューを読んでから改めてアルバムを聴いてみてほしいです。

ではどうぞ〜!

 

 

-T:アルバム発売おめでとうございます!6枚目のアルバムということで。


ツ:ありがとうございます!笑
T:周りからの反応とか、どんな感じですか?
ツ:IHSRから出したってのが一番反響がデカくて、今のところ仲間内が皆そうだからって言うのもあるんだけど、賛否両論ではなくて、「賛」しかない。という感じなんだよ。
一同:笑笑笑
ツ:逆に否が聞きたいかなってぐらい!(いきなりツトムさん節全開ですね!笑)
T:以前の作品は遊びがたくさん入っていたっていうイメージがあったと思うんですけど。今回は真面目というか、作品としてシンプルになってるって思ったんですけど!


ツ:あぁー、これどこまで話してたらいいのかってのもあるんだけど。これ、実は2枚組なんだよ。


一同:ん?えぇーーーーーーーーー!(いきなりインタビュー冒頭で重大発表!!!!)


ツ:実は次の作品が、もう一枚出ます。今回のは「Punk Days~美しい日~」クソみたいなことばっかりが詰め込まれているから真面目なんだよ。それで、次に出るのが「クソみたいな日」っていうアルバムが出て。
一同:笑笑
ツ:そっちが美しいものがたくさん詰まってるんだよ。だから僕たちはもうちょっと肩の力が抜けているし、余裕があるからふざけている。だから今回アルバムが歴代作った中では一番真面目に作ったのがそうなんだよ。
亀:ですよねー!
ツ:実は反対方向(5枚目のアルバム)もそうなんだよ。アレ無理やりふざけてるだけで、実は今回俺達がやったことに比べると、肩の力を抜いてる部分が少ないのが反対方向。
今回の方が俺達は余裕があった。

T:じゃあ今作は続きがあるからこそのタイトルと内容ってことなんですねー!2枚目も大澤君ですか?

 

I HATE SMOKE RECORDSを運営し、数々の作品を世に放出した大澤氏

 

北海道のバンドマンもお世話になってる人が多いと思います。

 

我々からしたら尊敬でしかないですね!

 

今後も目が離せません!!!

 

I HATE SMOKE RECORDS/SOULMINE MEGA MART/DANCE MY DUNCE

バンドではTHE SENSATOINS/GIRL FRIEND/ex.SEVENTEEN AGAIN

 

まぁ皆知ってるよね!!!!

ツ:そう!IHSR。凄い真面目に積み上げてったアルバムだから本当に信用出来て、俺らの気持ちがわかってくれる人じゃなきゃ嫌だったんだよ。UNDERGROUND GOVERMENT(レーベル)から出さないってなったら、「俺達のとこから出させてもらえませんか?」というのを初期の頃から言ってくれてたんだよ。
T:あっ大澤君が。
ツ:ずっと信用してて。っていう・・・で、アレだよね、こっちはふざけなきゃいけないんだけど、どうしてもアルバムの話になると真面目な話になっちゃうよね。笑(インタビュー的に大丈夫?という意味。)
一同:笑笑笑
亀:大丈夫っすよ!全然大丈夫っす!笑

 

-T:次の作品もジン形態になると思うんですけど、過去の作品みたいなというか、ちょっと遊びが入ったというか、色んな人の紹介があったりとか。


ツ:まず次の作品はゲストが多いんだよ。半分までいかないけど。
T:今回の美しい日に関しては、少人数っていうイメージがありましたね。一人ひとりを濃くしてる感じ。
ツ:今回一番頑張ったのは千秋と瀬戸なんだよ。
亀:千秋くん絵も描いてますもんね!
ツ:そうそうそう!まぁまぁ千秋は絵があったから、サボる部分は目を瞑ってやったっていうところがある。
一同:笑笑笑
T:そこでカバーできたんですね笑
ツ:あいつは曲も作ってるし、「それでも夜は明ける」はあいつだし。
T:「それでも夜は明ける」って映画があったじゃないですか?そのことについてかとも思ったんですけど。
ツ:千秋はねー、たぶんその映画知らないんだよねー。わかんないんだけど。
T:えっ?笑
ツ:歌詞作った段階では頭に入ってないと思う。
T:映画、特に関係なかったんですね。笑

それでも夜は明ける/南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の壮絶な奴隷生活をつづった伝記を、「SHAME シェイム」で注目を集めたスティーブ・マックイーン監督が映画化した人間ドラマ

映画好き必見です!!

 

-亀:今回3曲目で南雲さんがCDを案内してるんですけど、改めて南雲さんの紹介をしてください!


ツ:今回は「美しい日」って題名なんだけど、「汚いもの」ばかりを詰め込むってのがコンセプト。その中で、参加してくれてる人達は、全部「美しくなくてはならない」ってのが条件で俺はハードルを作ってたの。そう、ゲストは「美しくなくてはならない」
一同:なるほど!
ツ:で、俺達が「汚い」けど、これは「美しい日」なんだ。っていう説得力のバランスの話で。その時、誰を選ぼうか?ってなった時に、俺はブログにも書いたんだけどデモの時のナグとの関係が物凄く美しいって思ってて。それだけで採用。
T:ブログにも書いてましたよね。ちょっといけ好かないヤローって思ってたけど、デモで印象変わったというか。
ツ:デモの後、話した時に、風景が全然違って見えて。今までの彼とは違う人間に見えたっていうのも。自分にとっては物凄くデカい。
亀:外ヅラじゃなくて内面が良いってことですよね?
ツ:うん。たぶんみんなが会えば、みんなも良い奴って思うんだよ。外ヅラも良いし。
一同:へぇー。はいはい!
ツ:そこがポイントっていうか。その外ヅラが良いのが俺は気に食わないっていう。
一同:爆笑
ツ:なんていうのかなー。男にも女にも上手くやってるなーていうか。でも上手くやってるんじゃなくて、本当にそういうやつだったんだよ。
T:本当に皆に優しくできるというか?美しい人、心が綺麗な人だったんですね?
ツ:そうそう。
亀:その人ってバンドの人なんですか???
ツ:もともとは客だね。もっと言えば西荻WATTの残党なんだよ。

2005年をもって閉店した西荻WATT

ここで数々のバンドが出演していた話をよく聞きますよね!!

 

T:というと昔から来てる?
ツ:ホントの昔だよ!極初期から。一番最初、俺達がライブやり始めた時からいる奴なんだよ。
T:それで今でもいるんですもんねー!
ツ:俺達のアルバムであの時一番最初に会って「ムカつくわ!」って思ったやつが今回アルバムの案内をしてるっていうのが、「美しい日」の全部なんだよ。
亀:美しいですね。笑
ツ:そうそうそう。そうなんだよ。笑 彼が一番最初に案内してくれることは自分にとってねぇ(考え込む)2枚目もナグは案内してくれてる。今回ブログに書いた三人、ナグと直樹(FOUR TOMORROW)と訳してくれてる長田マンは2回とも参加してる。
T:長田マンさん、LOST CHILDの人なんですよね?
ツ:そう。であいつは英語がめちゃめちゃできて、もともとパンクス。
一同:もともとパンクス?
ツ:昔っから俺みたいなやつ。
一同:笑笑笑
ツ:「アイツはパンクじゃねー」って言いまくるやつ!
亀:体の半分が劣等感で出来てるような人ですよね?笑
ツ:そーそうそう!俺達の歌詞を渡した時に勘違いしないんだよ。ただ英語ができるだけじゃなくて、俺が何を考えてるのかズレないで訳せる。同じヒネクレ物だから。笑 悪口のポイントも全部一緒。任していて恐くない。アルバムの曲で「真っ暗」を訳してもらった時、あれって4行ぐらいの歌詞をあいつ20行ぐらいにしたんだよ!だけどズレてない。あいつは「真っ暗」という歌詞に想い入れを持ってくれて、自分の言葉を足してったんだよ英語で。勝手にね!でも俺はそれが好きだったんだよね。そういう間柄で勝手に言葉を足しても俺の世界観を壊すことはない。それが長田マンなんだね。
T:その長田マンも美しい日に入るというか?
ツ:いや長田マンは単純に訳。美しい人に入るという前に、元々、訳は長田マンだから。
亀:もうメンバーですよね?6人目の???
ツ:そうそうそう!んー今のは物凄く近いかな。訳すっていうメンバーかも!外の世界、日本語がわかんない人達に伝えるのはコイツかなーって!こいつが訳してくれたらズレが無い。

 

歌詞英訳 長田真さん A PAGE OF PUNKに居なくてはならない存在!

 

-T:以前ツトムさんが最高と最低の中間にあるのがPUNKみたいな話したの覚えてます?それって。


ツ:今回もそうなんだよね。「美しい日」と「クソみたいな日」が混然一体となってるのがPUNKなんだよ。
T:あぁーそういうことか!
ツ:だから「美しい日」の中には自分達が日常で起こってる嫌なことばっかり詰め込んだんだよ。だから聴いた人からするとシリアスだって思うんだよ。
一同:あぁーそうですねー。
ツ:そりゃそうだよ!嫌なことばっかりなんだから!でも「その日だって美しいじゃないか!」って言ったのが無理やり言ったのが今回のアルバムなんだよ。
T:なるほどー!!
ツ:次のアルバムは「クソみたいな日」
一同:爆笑
ツ:でもクソみたいな日だって美しいじゃねーか!ってのが次のアルバムなんだよ。
T:うわぁーワクワクしますね!それ!凄いっすねー!!!
ツ:今までアペイジが好きな子達が今回曲数が少ないことが「アペイジの意志を感じる」って言ってくれて。凄い嬉しいんだよ!もの凄い嬉しいんだけど、俺達そんなわけねぇだろって!笑(またもやツトムさん節が炸裂!笑)
一同:笑笑笑
ツ:「大丈夫!お前らの期待超えてやるぜ!」なんだよ。笑 両方の曲数を合わせれば、ちゃんと前のアルバムの曲数になるんだよ!
T:すげーな!笑笑 この話聞いたからなんですけど、正直ちょっと物足りなさを自分の中で感じてて、今ので納得しました。笑 続きがちゃんとあるっていうか。笑
ツ:そりゃそうだよ!アペイジとしてのユーモラスな部分は全部撤退したんだよ。
亀:次の為に!
ツ:あと、それが「美しい日」だって判断したんだよ。できれば物足りないなんて言わないで何回も聴いてほしい。今回のでアペイジの表現としては自分達は完結してるし思ってるしアルバムとしては。でもわかる笑 馬鹿にするニュアンスとかを極端に減らしたからね笑
亀:徹底してますよねーアペイジは!笑
ツ:自分達で大事にしてるところは曲どうでもいいってところなんだよね!俺達はパンクバンドなんだから。これは俺と千秋の自負なんだけど、俺達はめちゃめちゃ音楽聴くから、俺達作る曲が~(既に含み笑い)そんなにクソなわけがない。笑 いい曲が好きだし、俺達マニアックな曲あんまり好きじゃないんだけど。例えばMINOR THREATだったら「I Don't Wanna Hear It」が好きだし、SAM69だったら「Borstol Breakout」が好きだし、Sex Pistolsだったら「Anarchy in the U.K」と「Holiday in the Sun」が好き、RAMONESだったら「Blitzkrieg Bop」が好きだし、TheBeachBoysが好きなら「PetSounds」じゃねーぞ「Surfin'USA」が好きだバカヤロー!」って笑
一同:爆笑

勉さんが話の流れでPUNK入門編(有名どころ)をハイテンションで挙げてくれました。笑

知らない人は是非チェックしてみてください!

 

-T:曲云々よりメッセージだったりとか?


ツ:俺達は完全にそうなんだよね!だからトゥーレイヤーズやデッドフィッシュを観た時にぐわぁーって来る感じがあるんだよ。逆だから。そこに気持ちが乗っかった時に北海道のバンドが爆発するのをたくさん観てて。結局最終的にパンクバンドっていうのは、メッセージと曲とが混然一体となって気持ちを乗っけた時に形になるってのは結局変わらなくて。

一同:あぁー。(なるほど!)
ツ:カーメーやノーダーが言ってくれた「ツトムさんが観に来てくれたから今日はなんかひっくり返そうと思った。」二人とも言ってくれて。俺そういうことなんだよって思う。
あの時、(DEADFISHBOYSがブッキングライブに出た時の話)誰もいないフロア、お客さんほとんどいなかったんだよ。何か凄いことが起こるのってイアン・マッケイが言った20人の前なんだよ。凄いことが起こるのっていつでもそうで。それをトゥーレイヤーでもデッドフィッシュでも観てるんだよ。そうなんだよ、こういうことなんだよって!パンクってこうやって続いていくんだよって!
それで今回は、なんとかソレを音源に落とそうとしたんだよ。俺達が考えていることを形にして。「美しい日」けど「クソ」だ。それでカーメーが言った通りだよ。お客さんは入った方がいい、だけど入ってない時にだって美しい時はあるんだよ!やっぱり、あの日のDEADFISHBOYSは美しかったよ。

 

-亀:今までZINE付きのCDを出してると思うんですけど、そのこだわる理由は?


T:operation : cliff clavin、Plan-it-Xのバンド並べてみて、この形が伝えるのに一番良い?
ツ:一番最初、まずはガイド盤。海外バンドの日本盤を買った時に必ず解説がついてる、ライナーツがついてる。まずは1st、2ndでそれやって。3rdぐらいにおまけもいっぱいつけたくて、operation : cliff clavin見て「これだろ」って笑 あいつらは最後にこれやっただけで俺達は毎回やろう!って笑

OPERATION:CLIFF CLAVIN / OUT OF CONTROL
「IF IT AIN'T CHEAP,IT AIN'T PUNK」という信念を掲げるインディアナ・ブルーミントンのパンクレーベルPLAN-IT-Xのオーナー、クリスがやっているバンド。FYPにハマり、色々な音源や情報を漁る内に辿り着いたこのバンド(のディスコグラフィ)初めて聴いた時は想像超えるボロさに衝撃が走りました
そして、これが89曲も続くのかと・・・でも、オレにもカッコイイこと出来るんじゃね?というダメ人間特有の希望が湧く
あれ、この感覚、中学生の時にもあったぞ!そうだ、スプロケを聴いた時だ(TLOPトシ談)

 

-T:俺アペイジとoperation : cliff clavinと出会ったの時期が一緒で。だから印象デカいんですよね!

 

ツ:音の感触なんかもPlan-it-Xのやつらに物凄く影響受けたから。だからラッキーだったんだよね。そのあと内部分裂していくのも彼ららしくて凄い好きだったんだよね。
T:え、内部分裂だったんですか?
ツ:PLAN IT X SOUTHやってたのがTHIS BIKE IS A PIPE BOMBで、本体をやっていたのがoperation : cliff Calvinだったんだよね。
T:あ、そうだったんですか。
ツ:で、THIS BIKE〜はもうちょっと自由度が高い考えを持っていたんだけど、operation : cliff clavinはなんていうか、イアンマッケイのもっと頭の固いバージョン。笑
亀:それ硬過ぎじゃないですか!?笑
ツ:ガチガチだったんだよ。でも俺、彼の方が好きだけどね笑 曲とかはPLAN IT X SOUTHの方が好きなんだけど、考え方は本体の方が好きなんだよね笑
T:それこそLOST CHILDはPLAN IT X SOUTHっぽい音でしたよね。
ツ:そうなんだよね。長田マンはその話も凄い出来るから。あいつ卒業論文がアナーキストについてだから。笑
一同:爆笑

 

-T:今でこそZINE付き形式でCD作る人いますけど、アペイジ最初なんじゃないですか?


ツ:そういう言い方をするとoperation : cliff clavinが最初だから笑 俺たちはフォロアーなんだよね。だけど毎回のアルバムでやったっていうのはそうだと思うんだけど。案外さ、今までのアルバムでいらねーよって言われること多かったんだよ。今回凄く削ぎ落してあるじゃん、あれってその意見を受け入れた形なんだよね。

亀:ああー。
ツ:今回のはホントに俺と千秋の悔しい部分を瀬戸がどうにか料理して、ユウゾウとリョウチンがなんとか食らいついて、サウンド面では瀬戸闘ったかな!よくやったと思う。だから今までのアルバムと違うって何人か言ってくれてる人がいるんだけど瀬戸のおかげだと俺は思ってる。
亀:サウンド面というと???アレンジ?それともレコーディングの音質?
ツ:もろもろ全部かな。

 

-T:ツトムさん、(アルバムの30曲目の題材になってる)野坂さん、この方って???


ツ:小説家だよね。俺が一番好きな小説家。一番有名なのは「火垂るの墓」映画見てから小説読んでもらえたらわかると思うんだけど、小説の方が数百倍スゴイんだよ。

火垂るの墓に入ってる小説のカップリングで、音楽でいうとこのB面がヤバい!もう天才なんだよ!!まさにアペイジはそれがやりたい。自分が妹を殺してしまったのを背負って書いたのが、火垂るの墓。自分の人生の中であの期間が自分の全部になってしまっているから、俺は戦争を背負ってこれから生きるんだっていう野坂さんと、エログロナンセンスの野坂さんが混然一体となってるのが火垂るの墓、一冊の冊子、文庫。素晴らしい作家なんだけど。それで作った曲。
一同:へぇー!
ツ:どんどん歳をとると思うんだけど、トシオブレイヤーズも亀も。だんだん辛くなってくるじゃん。ほんとクソみたいな毎日だと思うんだよ。その中で野坂さんは常に言ってるんだよ「意地を張れ」って。武士は食わねど高良しだ、お洒落をしろ、そして政府の悪口を言えっていってるんだよ。
亀:影響を受けてる感じありますね。
ツ:「野坂昭如」カドがいなくなった時に出来た曲だったんだよね。
T:今改めて歌詞を読んだんだすけど、諦めていない感じが出てますよね。

L➝R 作家 野坂昭如さん、そして一般的に馴染みのあるのは映画版

 

ツ:真面目なのが続くんだよね。今回はね!笑 千秋が作った「それでも夜は明ける」ってホントは物凄く悲しい曲なんだよ、毎日毎日嫌なことばっかりだよ、明日なんて来なければいいのに言ってんのにまた夜が明ける。でもたぶん聴いてる人の印象は違う。
亀:ポジティブ系に聴こえるってことですよね?でも本当は???!
ツ:アレは違うんだよ。灯は消えるんだよ。誰も知らないんだよ。俺達はいつでもクズのまんまなんだよ。それでも夜は明けるんだよ。「どうしたらいいんだ!」って曲なんだよ。だから悲しい曲なんだよ。だけどそれでも夜が明けるって言葉を選んだことに俺は注目したい
T:「それでも夜は明ける」っていう映画はそういう映画だったじゃないですか!
ツ:でも見てない。たぶんね。笑 あの曲の勢いだったり、あの声のトーンだったり、やっぱりポジティブなニュアンスにとってるってのは面白いところ。字を読んでないなっていう。そんな曲じゃないんだよ。でもそれがあの曲の良いところなんだよ。あと千秋の良いところ。深刻にとらえさせないというか。
T:暗いものをPOPに明るくやるの良いって言いますもんね。逆にやるの。
ツ:自慢の一曲だよね!笑

A PAGE OF PUNK 自慢の一曲「それでも夜が明ける」

 

-亀:自慢の一曲で言ったら「アベシンゾウ」も自慢の一曲ですよね?


ツ:でも「アベシンゾウ」は俺と弟で作ったから良い曲になるに決まってるからね!元々のメロディーとやり方を持ってきてくれたのがタケシ(弟)だったから。でタケシはもう天才だから。一番最初歌詞を5~6行持ってきたところで、ワンバランスなんだけど、その時点で勝ちだから。笑

亀:これ歌詞すごいっすよねー!
ツ:聴いた人達が安倍晋三について唄ってるって思ってる。「毎日起こす失態~」が安倍晋三が失態を起こしてると思う人が多くて。違う違う違う!毎日失態を起こしてるの「俺達!」っていうところとかさ。あのアルバムは凄く内に向いてるアルバムなんだよね!苦しいことは山ほどあるけど、なんとか考えて、見つけて、乗り越えていきたいなって今回のは。

 

-T:ツトムさんが毎日クソだなって思うようになったのはいつぐらいからですか?笑


亀:笑笑笑
ツ:もうあれじゃん!小学校6年生ぐらいじゃん!
亀:早くないすか?笑
ツ:マジクソだよ笑 全然勉強出来ないし~、学校の先生から好かれたこともないし。なんかさ、学校の先生を好きなやつっていたじゃん?ほんとに腹が立つ!笑
一同:爆笑
ツ:ケン・ローチって映画監督が言ってるんだけど、オーガナイズド(人を集める)、エディケイト(教育する)、あー出てこない!それが一番大事なのに!うーん(しばらく考え込む)あっアジテイト!芸術には物凄く関わっている3つのことがあって、エディケイトする(教育する)ってこと、オーガナイズド(人を集める)ってこと、あとアジテイト(扇動する)ってこと。

Ken Lorch(ケンローチ) /イギリスの映画監督:脚本家。一貫して労働者に焦点を当てた作品を製作し続け、政治活動に熱心なことでも知られる。Wikipediaより引用

 

俺はその中で何をするかって言ったらアジテイトなんだよって、彼は言ったんだよ。これ正に俺達なんだよ。俺達は教育するわけでもなければ人を集めるつもりもない。アジテイトする為にいる。っていうのがアペイジオブパンクなんだよね。俺達が選ぶのはアジテイト(扇動)するってことなんだよね。
亀:なるほど。
T:まぁパンクは三つの中で言えばアジテイトなのかもしれないっすね
ツ:でもマイナースレットなんかはオーガナイズドだしエディケイトだよ。DEADFISHBOYSを観た時、ノーダーが終戦記念日について何か話したんだよ。
亀:えぇ・・・???(驚)
ツ:あれは。俺は凄いことだと思うんだよ。「こんな日ぐらい話してもいいじゃないかよ」って言ったんだよ。
亀:そんなこと言ってました?笑
ツ:俺はやっぱそういうことだと思ったんだよ!アジテイト(扇動)したんだよ。そこにいる人に対して。俺はノーダーのことが大好きになったよ!そうとも!俺達パンクスはこうであるべきなんだって思ったよ!
亀:本人覚えてないっすよ絶対!
ツ:笑笑笑
一同:笑笑笑

 

-T:ユウゾウさんについて聞こうよ!


亀:ユウゾウさんって加入してから何年経つんですか?
ツ:2年ぐらいだと思うよ!こないだ2周年で乾杯したから。
T:それしか経ってないっけ?
亀:ユウゾウさんってアペイジからドラム始めたんですよね?
ツ:そうそうそう。それまではなんもやってない。
T:まぁ普通にファンだったというかお客さんだったんですよね?
亀:初心者を加入することに対してツトムさんがどういう感じで迎え入れたんですか?
ツ:俺は一番最初「反対」
亀:まぁーそうですよね!バンド進むのも遅くなるし。
ツ:千秋は最高じゃないですかって言い続けて
亀:えぇー(驚)それはなんで最高なんですか???
ツ:千秋は新しいことが好き。変なことが好き。
一同:笑笑笑
ツ:千秋はスゲーやつを入れるよりもずぶの素人で始めるみたいのが好きなの。
亀:あぁーでもなんか気持ちわかります!
ツ:一番最初の練習の時からひどいもん!そりゃそうだ叩いたことないんだもん!!
一同:笑笑笑
T:しかもカド(前任のスーパードラム)からですからね!笑
ツ:本人も叩けてないってのがわかってる。そりゃそうだよ!カドが目標なんだから。カドが大好きで入ってきてるから!アペイジの大ファンで。俺達と目も合わせられない。今日クビって言われるだろうなって来てる。
亀:よくやりましたね!(もちろんユウゾウくんすごいっすね!という意味で)
ツ:最初の練習で千秋が来てない!あいつが「入れたい」って言ったくせに笑
一同:爆笑
ツ:俺と瀬戸とユウゾウで入って。瀬戸と目が合うたびに笑っちゃってんだよ。「これはないですね!」って。
一同:爆笑
ツ:練習やっても意味ないレベル。「やる」って言ってからの2週間毎日一人で練習入ってあいつ来たんだよ。その気持ちだけはわかったから「保留」クビっていうのはないなって思って。次の練習の時千秋来て(1週間後)またユウゾウはその間毎日練習してて、それでまったく技術は変わってなかったんだよ。俺と瀬戸は苦笑い、千秋は満面の笑みで「決まりですね」って。
一同:爆笑
ツ:「これ行けますよ」って!笑
T:なんなんでしょうかね!先見の目なのか?テキトーなのかなんなのか。笑
ツ:いや、新しいものが始まるワクワク感がユウゾウのドラムにはあったんだよ!
一同:あぁぁー(なんか納得)
ツ:けど俺もあったんだよ。けど!遠いんだよ!!!
一同:爆笑
ツ:これが喜べる日が来るのはいつなんだよ!って
亀:年齢的に千秋くんは若いからアレですけど、ツトムさんとか僕らはどんどん歳になってきて。これは確実に遠回りだなって思っちゃいますよね???
ツ:ヘルプでやってくれる人はいたし、良いクオリティーでライブをやることは可能だったんだよ。その時に「うぉー。マジかぁー、、、、。」って。でも3回4回って入っていくうちに「まぁー、心中したろーか。」だよねぇー。
一同:笑
ツ:やっぱヤバかった性格が。
亀:それはどういう風に?
ツ:「誠実」だった。
亀:あぁー。
ツ:200パーセントの努力をしてたし、アペイジの事が好きだ。まぁもう千秋の言う通りなんだよ「決まり」だよ。こんなに努力して俺達が好きなヤツを「切る」は無い。
亀:初ライブはどれくらい練習入ってからだったんですか?
ツ:どれくらいだろ?2ヵ月とかかな?とりあえず得意なフレーズがあって速い時に使うフレーズ。あれやれば間違いないな!ってなって。それだけのセットリスト組んで皆の前でやったらみんなビックリして!こんな叩けるんだって!
亀:俺もMATSURIの時に観ましたけど、とても初心者が叩いてるように見えなったんですよねー!
ツ:それがね、どんどん自信につながって!グイグイいくんだけど。あいつクソ練習したからね!
亀:ドラム始めてまだ2年。2年のドラムっぽくないですよね!もう既に!!
ツ:そこだよね!皆がアイツの事好きになる理由は!今回もアペイジの為に500ぐらいアイディア出すんだけど、で2。採用されたの。
一同:爆笑
T:アペイジっぽいですよね。諦めない、めげない!笑
ツ:その2個がとっても綺麗な2個なんだよね!500捨てる価値のある2個。
亀:それってなんなんですか?
ツ:これねー!うわぁぁぁぁ~(…しばらく悩むツトムさん)これはメンバーだけで大事にしたいんだよね!!!(アペイジのそういうところも良いですよね!メンバー間だけの秘密みたいです)

 

-亀:MVについてお聞きします!あの飲み物の色は?

ツ:今ジェンダーがマイノリティーの中でデカい問題だって俺は思っていて。それをどうにかMVの中に組み込みたいなと。男の人が「青」女の人が「ピンク」なんだとすると俺はたぶん限りなく青に近い「紫」なんだよね。世の中の人間ってちゃんと押し進めて考えていくと、みんな全部色が違うんだよね、色の濃さというか。それをMVに出したかった。まぁ千秋はあいつマジただの男なんだけど。笑
一同:笑笑
ツ:MVではあいつを「中性的な人間」の役割において、中世的な人間って話す人間によって自分の「色」が変わるんだよ。合わせていかなければならないから。嫌な世の中で。だからあいつは女の人と話す時には女の人の色に近くなるんだよ。
一同:なるほど!
ツ:男と話す時はその「色」に近づく。自分で歩いてる時には色んな色に変わるんだよ。観てる景色だったり、物だったり。最終的にデモに行くんだけど怒りが先にくるから「青」が強くなるんだよ。そういうMVなんだよ。
T:聞いてよかったです。みんなどこまで理解してるんですかね???
ツ:わかりにくいものなんだよ。「ストーリー」「色」「歌詞」の話、3つが全部混ざっちゃって。3つのストーリーが一緒に進む。とってもわかりにくいものなんだよ。
亀:わかった時にスッキリしますね!
ツ:でも全部同じなんだよ。「クソみたいな日」だし、「美しい日」なんだよ。そこに僕たちはいるんだよ。
亀:なるほど、、、。
ツ:今回はわかりづらくて、それでもコンビを組んだ佐藤くんも乗っかってくれてアイディア出してくれたり、結論わかりづらくていい!ってなったんだよ。メンバー全員「ぽかん、、。」だよ笑
T:でしょうね!笑
ツ:千秋だよ。一番怒ったのは。やっぱり自信のある曲だったし、「なんでわざわざわかりにくくするんだよ」って!答えはわかってる。「アペイジオブパンクだからだよ!バカヤロー!」って(出ましたツトム節!!!笑)
一同:爆笑
亀:まぁ一筋縄でいかないってことですよね!笑
ツ:それで千秋も最終的には納得してくれてるし。
T:今回のは考えさせられるMVなんですねー。答えを提示するタイプじゃなくて、「はてな」のある部分の作品ってやっぱり面白いすね。
ツ:曲だけを集めたアルバムじゃないんだよ、俺はクラッシュがやっぱり好きだし、今回のアルバムはサンディニスタの完成形を作ったつもりなんだよサンディニスタはその当時の世の中の動きに合わせたアルバムなんだよ。次に出るアルバムと合わせてサンディニスタ。
T:あれってメンバー以外の色んな人達が参加しているアルバムでしたよね。
ツ:そうそうそう!

THE CLASH/SANDINISTA!4作目のスタジオ・アルバム。LP3枚組で発売され、各面に6曲ずつの計36曲収録している

 

-亀:ツトムさんが初めて北海道に来たのはいつなんですか?


ツ:いつなのかなー・・・でも一番最初に北海道を意識したのは完全にトシオブレイヤーズだよ。北海道行くたび、ライブやるたび言ってるんだけど。
亀:最初トゥーレイヤーズ知ったのは・・・?
T:アンチノックじゃないですか?
亀:あ、1stのツアー(2007年)の時?
T:うん。ツトムさんがボーカルだった時。
亀:えぇっ!???笑
T:当時ボーカルだったサトルさんが法事?かなんかでいなくて。笑 ベースがフジロッ久(仮)の人でしたっけ?
ツ:そうそう。
T:俺はアペイジ知って音源持ってたから(企画者の)yellow gang山田くんに一緒にやりたいって言ってたんだよね。
ツトムさんにライブ終わった後「かっこよかったです!」って言ったら「おれボーカルじゃないから」って言われて!笑
それで打ち上げでも話して。その次の年に小樽のライブ見に来てくれて、そこから北海道で会うようになったんだよね。だからもう10年くらいか。
ツ:札幌遊びに行くって言ったら「じゃあウチ泊まればいいじゃないですか!」みたいな感じだったんだよ。「マジか!おれ行くぞマジで!?」みたいな。ありがとうございまーす!みたいな。それから年を重ねるほどに泊まる日も増えていってさ。笑
T:そうすよね!笑
ツ:なにするでもなく街で座って2人でビール飲む毎日だよ。
亀:あれ最高っすよねー笑
T:最初はオレとツトムさんだけだったのに、だんだん周りの友達が増えていって「ツトムさん来るぞー!」ってなってって。笑 それがメッチャ嬉しいんだよね!広がってる感じが。
亀:それに影響受けたのかな?ユウゾウくんも来てたよね最近!笑
ツ:ユウゾウはね、あいつは旅行者なんだよ!あいつ野球好きだから広島もしょっちゅう行くし。
亀:カープっすよね。笑
ツ:それで全国まわっちゃう感じなんだよ。
(北海道に)すげーバンドいるぞっつーのもわかって。
the hatch好きだよ、MAPPYこないだ良かったよって話すし。
うるせーよ!知ってるわ!ハハハ

札幌大通り公園で呑む真夏のビールは本当に最高ですよね!


-T:今年、ツトムさん北海道来れない理由がUKツアーじゃないですか!何回目でしたっけ?


ツ:4回目かな。
T:日程とか詳細ってもう出てるんですか?
ツ:もう日程出ていて10日間で9本。2本フェスみたいの出て。
T:(フェスに)BAD RELIGION出るって聞いたんですけど。
ツ:そうなんだよ。sham69も出るし、Anti Nowhere League出るし、HARD SKIN出るし、CH3出るし。
T:それはLeif Ericssonの繋がりで?
ツ:drunken sailorってレーベルわかる?イギリスのレーベルで「反対方向」もそこから出てるんだけど。そこが今回のオレらのツアーのコンダクトしてくれて、そこが押してくれたからたぶん出れるんだよ。あれだよ、MDCとFU’Sも出るよ。
亀:マジすか!!笑
ツ:イギリスだぜ?笑 意味わかんねーよ。
T:すげーことになってますね、なんか。笑
ツ:だから今回のツアーは(今までで)一番でっかくなりそう。

L➝R Drunken Sailor Records/A PAGE OF PUNK「反対方向」の海外プレスのアルバムジャケット
イギリスのパンクレーベル
Tiltwheelの7インチをキッカケに知りました
現在でもLiquids,The cowboysなどオレの大好物なパンクバンドをリリースしまくってます
去年、日本のFixing A Hole Records(友達のMODERN GOODDAYSとイギリスHeadsparksのスプリット出た!!)がBroccoliの2ndアルバム「home」のリマスター盤をCDで再発してましたが、海外アナログ盤はDRUNKEN SAILORが出していたんですね。
うお、Downtown Boysの1st7インチもここからだったのか!!
アペイジはここから「反対方向」の海外盤、そしてwerewolves On Motorcycleとのスプリットが2枚出てます。

(TLOPトシ談)

 
-亀:そこに対しての意気込み的な感じは?笑


ツ:でもまぁ・・・そこのフェスよりも「小さい」とこなんだよね!人が少ないところでカマすっていうのが今回のオレ達の目標だから。大きいフェスが入ってるっていうのは嬉しいことなんだけど、オレら見に来るヤツいねーしさ。笑 だからフェスに入れて嬉しいなってだけなんだよね。
亀:大きい小さいじゃねーって話ですよね!
ツ:あと単純にHARD SKINは前回のツアーの時も一緒にやれていて知り合いになってるから、そこで会えるのはやっぱり嬉しい。それぐらいなんだよね。その、なんていったらいいのかな・・・凄いバンドとやる為にバンド組んでるわけじゃないからさ。笑 そのフェス2本を入れてくれたマイクとニールの心意気が嬉しいって話なんだよね。オレ達の為に色んな所に話しにいってとってきてくれたと思うんだ。それはものすごい嬉しいから応えたいと思うけど、俺達がやれることはいつでも一緒だから。ねぇ?(と問いかけるツトムさん)
一同:笑
ツ:それこそイアン・マッケイが言った通りだよね。革命っていうのは20人の前で起こると思う。2000人の前でも200人の前でも起こるんじゃない。本当に凄い事っていうのは。そういうとこから始まるって俺達はそう思ってるから、そこで「勝ちたいな」っていうのはある。で、イギリスはね、いいライブやれば反応してくれるから。笑
T:それ言ってましたよね。笑 もうツトムさんはUKツアー4度目じゃないですか?いまだに不安とかコレ面倒くせーなってのあるんですか?笑
ツ:「言葉」だよね。笑
亀:単純に!笑
ツ:いや、でもね、イギリスは行ったら楽しいことしかホントないよね。だってその時だけは音楽のことだけ考えてればいいからさ。
T:そうですよね、毎日ライブだし。笑
ツ:やばいよ、10日間さ、朝起きたら飲めばいいんだよ。
一同:爆笑
T:やっぱ朝から飲むんすね。笑
ツ:飲むよ朝から。笑
T:ツトムさん最初のツアーの時、声カッスカスで終わってたらしいですけど。笑 2~3回目の時は大丈夫だったんですか?
ツ:同じ風になるんだけど、なんか出し方を覚えてくるんだよね。
T:ああ、なるほど。
ツ:俺と千秋だね!今回は。千秋もこないだ(3回目)の時は4日目くらいでまったく声出なくなってたから笑 だけど終わった後のみんなとの話が面白いから。
亀:普段は経験出来ないことですもんね。
ツ:で、勝たないとそうならないから。
亀:たしかにそうっすね。勝たないとご褒美貰えない感じっすよね???笑
T:良いライブしないと話しかけてもらえないでしょうしね。
ツ:そうそうそう。笑

A PAGE OF PUNKが4度目のU.Kツアーを敢行!!

お土産話楽しみにしております!

 

T:アペイジって始めて何年でしたっけ?


ツ:メンバーがメチャメチャ変わっていってるから、あんまりよく覚えてないんだよね。笑

T:俺も続けてますけど、ツトムさんがアペイジを続けるっていうのはどういうことなのかな?っていうか、なんでアペイジを続けてるのかなって。
亀:アペイジに拘る理由は気になるよね。
ツ:このコンセプトが好きっていうのがあるんだよね。
T:アペイジで作ったコンセプト?
ツ:そうそう。そこがやっぱり捨てきれないし。あと、メンバー変わっていってるけどアペイジでやりたい事っていうのはあんまり変わってなくて。メンバーが変わるっていうことがネガティブな要素ではない限り、そんなに変わるっていうことが重要だと思ってない。それはオレも含めて。オレはこのコンセプトさえ大事にしてくれれば譲れると思ってるし。笑
T:マジですか笑 やっぱツトムさんの「1234!1234!」から始まらないとアペイジじゃないっていうのがあるからなー。
ツ:俺がボーカルにやるってなった時、新しいベースの人が「1234!1234!」を言わなくちゃいけなくなるから「それはない」ってみんな言ったのが、俺がベースに戻った理由なんだよ。
T:やっぱそうですよね。笑
ツ:Ramonesもそうだったじゃん!DeeDeeからC・Jに変わった時、凄い違和感あったよね。
T:そうなんですか?笑
ツ:やっぱオレは違うなって思ったよ!なんかわかってないやつが「1234!1234!」言い始めたなってなったから。笑
亀:ツトムさんに関してはホント熱冷めないのが凄いと思います。笑 だって周りでどんどん冷めていく人間が多くなっていく中でツトムさんは全然冷めてないじゃないですかー。そこはかなりー。(凄いっす)
ツ:まぁ周り見渡して冷めてないからね。ストラグルの今里さんだったり、TOM AND BOOT BOYSのノリさんだったり、トロゴリのシムさんだったり。冷めてない。いつ観てもかっこいい姿がパンパンだよ。そして俺、昔から「いなくならない」って自分で決めてたし。そしたらいなくならないよね。だって決めてるんだから!笑
T:俺も決めてますね笑
ツ:だからアペイジは一生だぞってことだよね。Ramonesはオリジナルメンバー全員死んだけど俺達は終わってねーぞ。死んでねーから。
一同:笑
ツ:で、リスペクトだよね。その人達が考えたり、やってきたことに。俺に関してはUKになってしまうからRamonesに関してはそんなリスペクトはないんだけど。一番最初に考えた「ヒネクレものでいこう」だよね。あと自分達は「音楽家じゃなくて考える集団なんだ」って最初に見せてくれたのは、俺はイギリスの音楽だったから。「カッケェ音楽、頑張れよ」って思っちゃうから。頑張って作れよって!(自分に言ってます?それとも周りに挑発してる?笑)

一同:爆笑

ツ:それでいて自分達の曲にだって期待はするしさ。うん。「出来るものならより良いモノを」ってね。
T:そうやってずっと続いていくんでしょうね!アペイジは。笑

TELEPHONE INTERVIEW/2017/4/3@TLOPトシ宅